延原 武春(のぶはら たけはる)
21世紀人に聞かせる音楽 名前延原 武春
ふりがなのぶはら たけはる
肩書き日本テレマン協会代表、音楽監督、指揮者、オーボエ奏者
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紹介
バロックからベートーヴェンまでの18世紀音楽を専門とする指揮者。1963年にいち早く、バロック音楽を啓蒙することを活動の大きな柱としてテレマン・アンサンブル(現・テレマン室内管弦楽団)を創設。彼らを率いて「大阪文化祭賞」をはじめ「文化庁芸術祭・優秀賞」(関西初)、「第17回サントリー音楽賞」(関西初)の受賞は大きな反響を呼んだ。
延原を語る上で特筆すべきは「第九」。「ウィーン古典派はバロックの視点から解釈するほうが、現代から遡ってみるよりもより自然なものになる」という発想から、1982年、延原はベートーヴェンの交響曲第九番を初演当時の編成で、しかも当時のメトロノームのテンポ指定に基づいて演奏。この新鮮な解釈は「世界初」であり、画期的な試みとして迎えられた。
「100人の第九」と題された当公演は人気シリーズとして現在でもザ・シンフォニーホールにて公演継続中。そして2008年にはベートーヴェンの交響曲全曲および合唱幻想曲、荘厳ミサ曲の全11曲を、クラシカル楽器を使用して指揮するというチクルスを行った(2008年10月まで)。日本初のチクルスとして、また延原の高度な音楽性が全国的に注目された。またこの公演が引き金となってドイツ連邦共和国より「ドイツ連邦共和国功労勲章功労十字小綬賞」が贈られた。
指揮者としての延原武春の活動は、国内はもとより、ヨーロッパ、韓国のオーケストラより招聘を受けている。今までライプツィヒ放送オーケストラ、ゲヴァントハウス・バッハ・オーケストラなどのほか、2006年にはオーケストラ・アンサンブル金沢第208回定期演奏会にて、同団体の十八番ともいえるベートーヴェン「交響曲 第七番」を、さらに2007年2月には8年ぶりに九州交響楽団を指揮し、ベートーヴェンの「交響曲 第六番」を好演。また9月には日本フィルハーモニー交響楽団を指揮し、延原ならではの新鮮な切り口を見せ聴衆を魅了したことは記憶に新しい(2回目の公演は2009年2月に行われた)。
またオーボエ奏者としての活動も積極的で、1999年12月に開いたオーボエリサイタル(大阪倶楽部)では、バロックオーボエとモダンオーボエを吹き分け話題を呼んだ。さらに2002年4月には中野振一郎とテレマン・アンサンブルの共演でオーボエ協奏曲集をCD収録(ナミレコード:ライヴノーツ)。培ってきたバロック楽器による演奏語法をもとに、あえてモダン楽器で表現するというコンセプトで収録されたこのCDは、協会の活動にまた新たな方向性を示唆した結果となった。続く2004年9月にもCD「星に願いを」をリリース。2008年1月にはテレマン・トリオソナタ集がリリースされた。
これまで「ドイツ連邦共和国功労勲章功労十字小綬賞」「兵庫県文化賞」「神戸市文化奨励賞」「第9回井植文化賞」「第15回ブルーメール賞」「平成12年度兵庫県功労者表彰(県民生活振興功労賞)」等が授与されている。
主な経歴
1963年 | テレマン・アンサンブル(現:テレマン室内管弦楽団)を結成。 |
1969年 | テレマン室内合唱団を結成。 |
1971年 | カトリック夙川協会(兵庫県西宮市)の聖堂を舞台に「教会音楽シリーズ」を始める。 |
1982年 | テレマン室内管弦楽団とともに第1回目の東ドイツ演奏旅行(東独文化賞の招聘)を行う。またベートーヴェンの交響曲第九番を、当時不可能とされていた「楽譜に指示されたテンポ」で演奏。世界初の試みとなる。「100人の第九」と題されザ・シンフォニーホール(大阪)にて現在も連続公演中。 |
1984年 | 12月ゲヴァントハウス・バッハオーケストラを指揮。 |
1985年 | ズール・フィルハーモニーを指揮。またテレマン室内管弦楽団とともに「J.S.バッハ生誕300年記念国際音楽祭」に招聘される。世界19ヶ国中、日本からは唯一の参加。 |
1986年 | テレマン室内管弦楽団「サントリー音楽賞」を受賞。 |
1987年 | 「東ベルリン市制750年記念音楽祭」に招かれテレマン室内管弦楽団とともに東ドイツ演奏旅行を行う。またロンドンでも公演。韓国「ソウル国際音楽祭」より招聘。日本の室内楽団としては初参加。 |
1989年 | ライブツィヒ放送管弦楽団を指揮。またフランス独立200年を記念しテレマン室内管弦楽団とともに、大阪府文化使節団の任を受け渡仏。パリ、ボルドー、ヴァルドアーズ各都市にて公演を行う。 |
1990年 | ミュージックアドヴァイザーにサイモン・スタンデイジを迎え、チェンバロの中野振一郎を軸にバロック楽器の団体コレギウム・ムジクム・テレマンを結成。 |
1991年 | 旧東西ドイツ統一後、テレマン室内管弦楽団とともに初渡独。ハンブルク、ボン、ケルン、ベルリン、デユッセルドルフ等を含め主要13都市において公演を行う。 |
1992年 | コレギウム・ムジクム・テレマンとともに「バークレー古楽フェスティバル」より招聘を受け初の渡米。サンフランシスコ、ロスアンゼルス等にて公演を行う。 |
1996年 | 12月韓国のKBS交響楽団を指揮。 |
1999年 | 2月コレギウム・ムジクム・テレマンとともに渡独。 |
2000年 | 5月「兵庫県功労者表彰(県民生活振興功労賞)」を受賞。 |
2001年 | 9月大阪センチュリー交響楽団を指揮。10月「ソウル国際音楽祭」より招聘を受ける。 |
2002年 | 2月「ソウル国際音楽祭」より招聘を受ける。「第37回大阪市民表彰」を受賞。 |
2003年 | 5月コレギウム・ムジクム・テレマンとともに「バッハフェスティバル ライブツィヒ2003」に参加。その他、アイゼナハ、タールピューゲル、マグデブルク、ミュールハウゼン等で公演。 |
2004年 | 「神戸市文化賞」を受賞。 |
2006年 | 10月オーケストラ・アンサンブル金沢の定期演奏会に出演。ベートーヴェンの交響曲第七7番などを指揮。11月クラシカル楽器の新しい団体「PIP」を立ち上げ、ベートーヴェンの「第九」初演当時の楽器と演奏語法による演奏を実現。日本人指揮者としては初の試みとなる。12月「100人の第九」をCDリリース。 |
2007年 | 2月九州交響楽団を指揮。ベートーヴェンの交響曲第六番などを好演。6月ハイドンのオラトリオ「四季」を当時の楽器を使用して公演。大阪文化祭にてグランプリを受賞。9月日本フィルハーモニー交響楽団を指揮。 |
2008年 | 3月~10月にかけ、ベートーヴェン交響曲全曲、合唱幻想曲、荘厳ミサ曲を当時の楽器で演奏する日本初のチクルスを指揮し話題を呼ぶ。それが引き金となってドイツ連邦共和国より「ドイツ連邦共和国功労勲章功労十字小綬章」が贈られる。兵庫県文化賞を受賞。 |
2009年 | 2月、2007年の好演を受け日本フィルハーモニー交響楽団を再び指揮。 |
出身地
主な講演テーマ
- 『21世紀人に聞かせる音楽』
- 『作曲家と演奏家の対話』
- 『音楽による地域の文化振興』
- 『日本人とクラシック音楽』
講演料金
講演実績
主な著書
メディア出演
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